この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
ふたりは少し落ち着かない。


甲斐は「撮影中は退散」とバンワゴンに戻ったし…………



『鴫さん、
芸術映画撮られてますよね?
愚問ならすみません。

僕らも芸術映画的な作品にしたいのでしょうか』

緊張した空気をほぐそうと、
翔汰は質問した。



機材をセッティングしながら、
鴫は『ん?
ああ、芸術的にしたいといえばそうね。
お二人は立ってるだけで絵になるし、
そこに特殊撮影を組み合わせたら…………
一枚の絵画になりそう』
と早口に言う。


『なるべく自然に動いてね?

私も、エロを撮るのは初めてなの。

映画のワンシーンしか経験なくって、
全編官能映画というのは初挑戦。

だから、教えてもらわなくちゃならないわ』


砕けた話し方。


少し力が抜ける。


キビキビ動いているけれど、
表情や話し方は素朴だ。


翔汰は鴫ハルコに良い印象を持った。



『プールサイドが設定なら、
水滴のスローモーションなんか利用できるわね。


あ。
安心してくださいね、
私同性愛者だから殿方のハートに興味はないの。
ボディや表情だけよ♪』


翔汰はずっこけそうになる。


イージーと大差ねぇじゃん(笑)




『自然にって……………
鴫さんからの注文はありますか?』

拓矢が服を脱ぎながら訊ねる。




『うーーーん?
そうね…………………

できれば、ですけど。

言葉を発さないでほしいわね』




『……………言葉なし…………』
翔汰も脱ぐ。



『うん。

ほら、言葉………特に日本語って、
格別に丁寧に選んで柔らかく話さない限りうるさいでしょう?

例えば、良い写真って一枚だけなのに全て伝わってくる。何も書いてないのにね。

言葉って、生活じゃ便利だけど表現じゃ邪魔なのよ。

あ、小説以外だわね』



/712ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ