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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第4章 第二話【花影】-其の壱-
「違うの、そんなんじゃない、気分が悪いとか、そんなんじゃないの」
 健康そのものだった母が流行風邪で突然逝ってからというもの、父は以前にもまして心配性になった。お彩にも何かといえばすぐ「具合が悪いんじゃねえか」と言う。
「おとっつぁんがあんまり優しいから、以前と変わらないから、私―」
 そこから先は言葉にならなかった。ただただ涙が堰を切ったように溢れ出て、頬を流れ落ちるに任せた。
「なに遠慮することがあるんだ、ここは、お前の生まれ育った自分の家じゃねえか。つべこべ言ってねえで、さっさと家の中に入れば良いんだよ」
 父が焦れたように言う。そう言う父の眼も濡れていた。
「さあ、家に入ろうぜ」
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