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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
私らもむろん、できるだけのことはするつもりだけど、そこはやっぱり、自分たちの暮らしってものがあるからね。その日暮らしの身じゃア、正直、何もしてあげられやしない。息子の嫁のあんたがおきわさんの傍にいてやれば、おきわさんもどれだけ心強いかしれやしないし、お美杷ちゃんまでいれば、沈んだ心も少しは明るくなるっていうもんだろうさ」
 おさきの言うことは道理である。お彩の生まれ育った甚平店にしろ、この長屋にしろ、粗末な裏店に住む住人たちは皆、互いに助け合うのが人情でもあり、習わしでもある。しかし、彼らがその日暮らしであることは確かで、自分や家族がその日その日を過ごしてゆくのが精一杯というのも真実なのだ。
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