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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第32章 第十三話 【花残り月の再会~霞桜~】 其の壱
 よくよく見れば、それは結び文のようであった。開けるのももどしく開くと、お彩は食い入るように読んだ。

 子どもは預かっている。今のところは元気だから、安心するが良い。返して欲しければ、京屋市兵衛に松平越中守様お屋敷お出入りの鑑札を河津屋に譲るように言え。万が一、このことをお上に告げれば、子の生命はなきものと思え。

 粗雑な手蹟で乱暴に走り書きされていた。
 明らかな脅迫状であった。お彩は幾度も幾度も短い文面を繰り返して眼で追った。物音がしたと思ったのは、この結び文を誰かが戸を細く開けて、その隙間から投げ込んだときの音だったに相違ない。
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