この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第33章 第十三話 【花残り月の再会~霞桜~】 其の弐
 すべてを調べ上げた。老舗の暖簾を傷つけることを怖れ、世間体をはばかってか、この女房は目下のところ、近くの温泉地で病気療養中ということになっている。
 むろん、市兵衛は、駆け落ち云々と話の微に入り細に入った部分まで話しはしなかった。そこは、彼なりにお彩の心中を考慮したのだろう。ただ、河津屋がお彩の起こした今回の家出事件について入念に調べ上げた上で、お美杷を脅しの種に使おうと目論んだのだ―とだけ話すにとどめた。
「考えてみりゃあ、いかにも、あいつのやりそうな薄汚ねえ手だ。恐らく、子どものことも隠密裏に調べてゆく中に突き止めたんだろう」
 市兵衛が吐き捨てるように言った。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ