この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第34章 第十三話 【花待ち月の再会】 其の参 
 襖の向こうから現れたのは、渋い紺染めの紬の上下を着た男であった。上背はある方だろうが、とにかく身の丈だけでなく横幅もありそうだ。
 でっぷりと肥えた太り肉の五十年輩の男―、この男が河津屋仁左衛門に相違ない。仁左衛門の眼が市兵衛を通り越して、お彩のところで止まった。あたかも着物を通して素肌を撫で回されているかのような不躾な視線がお彩に向けられた。そのいやらしげな眼に、お彩は身体中の膚が粟立った。
 その視線から守るように、さりげなく市兵衛がお彩を後ろに隠し、河津屋の前に進み出た。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ