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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第34章 第十三話 【花待ち月の再会】 其の参 
 お彩は、お美杷のやわらかな頬に自分の頬を押しつけたまま、ひたすら涙を流し続けた。
 今日も川はゆったりと流れている。春の陽を弾いて川面が眩しく乱反射していた。盛りをやや過ぎた桜花の花びらが風もないのにひらひらと舞い川面へと落ち、やがて、ゆっくりと流れに運ばれて見えなくなった。
 中には花ごと落ち、美しく水面を飾るものもある。微風が通り過ぎると、水面に幾つもの渦が起こり、無数の花びらと花たちが水の綾(波紋)の中でゆらゆらと漂う様は、一枚の布や帯を彩る文様のようにも見えた。水上を埋め尽くす花びらと花のせいで、水面全体が桃色に染まっている。
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