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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第35章 第十四話 【雪待ち月の祈り】
【其の壱】

 お彩の眼の前をひらひらと一枚のわくら葉が風に運ばれてきた。身の傍を吹き過ぎる風はもう冬の気配が潜んでいる。もう少しで江戸に冬がやってくる。紅葉が山々を染める秋が終わろうとしていた。
 振り仰いだ空は、どこまでも蒼穹がひろがっていて、まるで冬の冷たい湖を思わせる。それは、お彩の知る男の美しき瞳のようだった。まるで何の感情も窺えぬ醒めきった瞳のような。
 この冷たい眼をした男を、お彩はいまだに忘れることができない。いくら忘れようとしても、男の面影がお彩の脳裡から消えることはなかった。
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