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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第35章 第十四話 【雪待ち月の祈り】
「お嬢さんは、それから一年ほどして、煙草屋に後添いに嫁がれました。小さい店ですが、今度の亭主は実直なお人のようで、何とかお幸せにやってなさるようですよ」
 その安五郎の言葉だけが、せめてもの救いだった。
「そうか。そいつァ、良かった」
 胸撫で降ろす心地で言うと、安五郎は訳知り顔で頷いた。
「ま、そういうわけで、店の方は旦那と私を含めた板前二人で何とかやってたんですが、二年前でしたか、還暦を迎えるのを潮に店を畳むと言わはりまして」
「そうだな。俺ももう五十の坂を越えちまったものな。旦那も考えてみりゃあ、還暦を過ぎるってわけか」
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