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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第36章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の弐
 泰助は立ち上がると、お彩を軽蔑しきった眼で眺め下ろした。
「だから、所詮は裏店育ちの卑しい女だというんだ。前のお内儀さんとは大違いだ。旦那さまもこんなあばずれのどこがお気に召したのやら」
 毒づきながら這々の体で帰ってゆく。お彩は急いで板場に取って返し、小さな壺を持ってきた。壺からひとつまみの塩を掬うと、力一杯投げつけてやった。
 泰助は痩せぎすだが、身の丈はある方だ。その後ろ姿に向かって、思い切り塩をかけたものだから、たまらない。
 泰助はぎょっとしたような表情で振り返ると、脱兎のごとく慌てて逃げていった。
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