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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第38章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の四 
 市兵衛がフッと笑った。
「流石は私が惚れた女だけはある。この氷の京屋に根底から揺さぶりをかけるとは。見上げたものだ。全く、女にしとくのは惜しいほどの度胸だよ」
 その笑いには、どこか自嘲めいた響きがこもっていた。
「大切なものを守るためには、弱い生き物ほど死に物狂いになるんです」
 お彩が無表情に言うと、市兵衛は淡々と言った。
「お前は本当に、それで良いんだな。あの一膳飯屋を守るために、可愛い盛りの娘を手放して、それで良い、一生後悔しねえというんだな?」
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