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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第39章 第十五話 【静かなる月】 其の壱
 お彩は、とっくに見えなくなった花片を追うことを諦め、小さな吐息を零し、そっと右手で胸の辺りを押さえた。お美杷を手放した当初、張っていた乳も今ではすっかり楽になった。あの頃、一歳を過ぎたばかりのお美杷はまだ母乳を飲んでいて、急に赤子が吸わなくなったせいで、お彩の乳は数日の間、赤く腫れるほどに張った。
 乳の出方には個人差があるが、お彩の場合は亡き母ゆずりのせいか、お美杷が一歳を迎えてもなお、豊かに湧き出るように出ていた。お美杷の方もまた乳を欲しがったため、まだ乳離れもせずにいたのだが、お美杷が乳を飲まなくなってしばらくは張って難儀していたのも、十日後には嘘のようにぴたりと止まった。
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