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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第41章 第十五話 【静かなる月】 其の参
―このお彩さんを甘く見て舐(な)めて貰っちゃ、困るわよ。そんじょそこらのヤワな泣き虫じゃないんだから。これでも、そこそこの度胸はあるのよ。
 お彩は一人、心の中で威勢の良い啖呵を切った。それでも。
 今夜、これから自分の身の上に起こるであろうことを考えただけで、小刻みに身体が震えるのが判る。だが、たとえ大きな波や風に翻弄される一匹の蟻だとしても、蟻にできることは必ずあるはず。そう思って、ここ(吉原)に来た。
―しっかりしなければ、駄目よ。
 自分は、こんな意気地なしではなかったはずだと、お彩は我が身を叱咤した。
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