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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第43章 第十六話 【睡蓮】 壱
 しかし、お彩は祝言を挙げて四ヶ月後、市兵衛から逃げた。一体、何が気に入らなかったのかと市兵衛はお彩の心情を全く理解できなかったが、三月(みつき)前、お彩が「花がすみ」のために身売りをし、吉原の遊廓に身を沈めるという事件が起こった。それは、「花がすみ」の主人喜六郎が昔なじみの富久三が高利で金を借りた際の保証人になったことから始まった。
 富久三が金を返さぬままゆく方知れずになり、喜六郎は抵当に入れていた「花がすみ」を売らなければならぬ羽目に陥ったのだ。店が人手に渡るのを阻止するため、お彩は自ら女衒を訪れ、自分を買って欲しいと告げた。そして、吉原の半籬「三國屋」の部屋持ち女郎となったのである。お彩が吉原に身を沈めたと知り、市兵衛はすぐさま手を打った。
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