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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第44章 第十六話 【睡蓮】 弐
 泣き声が次第に近づいてくる。ふいに眼前の闇に一人の小さな子どもが姿を現した。十歳ほどの男の子だ。その身体は闇の中でゆらゆらと心許なげに漂っていた。男の子は膝を抱えた胎児のような格好で、ひたすら泣いている。
―どうしたの、何が哀しいの?
 お彩が問うと、子どもは泣きじゃくりながら言った。
―皆は、おいらが死んだときのことばかり考えてるんだ。でも、おいらはまだ死にたくないんだよ。生きていたいんだよ。ねえ、どうしたら良いの? おいらは、このまま死んじゃうの? ずうっと、こんな暗いところにいなきゃならないの?
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