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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第8章 第三話 【盈月~満ちてゆく月~】 其の弐 
 あまりの言葉に、お彩は烈しく首を振った。
「何で、そんなこと言うの? 伊勢次さんは、あの人のことは何も知らないじゃない」
 伊勢次は燃えるような瞳でお彩をひたと見据えた。
「ああ、確かに俺はあいつのことは何も知らねえ。だけど、知らねえからこそ、かえって判るんだよ。あいつに得体の知れねえ翳のようなものがまとわりついてるのが見えるんだ」
 それは何の根拠もないものではあった。しかし、この時、伊勢次は確かな予感を抱いていたのだ。
 あの男はお彩を必ず不幸にする。伊勢次はあの謎めいた男の背後にひろがる虚ろな闇を見つめていた。だが、男に強く惹かれているお彩には見えない。
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