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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第1章 第一話―其の壱―
 伊勢次は父のように誰もが振り向くような男前ではないけれど、どことなく頼りなげな風情と丸い童顔は女の母性本能をくすぐるらしく、想いを寄せられる女の一人二人はいるらしかった。
 伊勢次は神田明神下の長屋に年老いた父親と二人暮らしだ。父親も若い頃は左官の仕事をしていたと聞くが、今は病がちで寝たり起きたりの日々だという。母親は伊勢次がいっぱしの職人になる前に亡くなった。
「どうしたの、今頃」
 お彩が問うと、伊勢次の顔に、はにかんだような表情が浮かんだ。
「お彩ちゃんがこの頃、やけに元気がなかっただろう? 俺、そのことがずっと気になってたんだ」
 伊勢次は丸っこい顔に気遣わしげな色を見せていた。
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