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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第11章 第三 【ほたる草】 其の参
「知らないわ。喜久乃だかまめ吉だか知らないけど、お前さんがどこの誰と深間になろうと、私の知ったことじゃない」
「おい、小巻。俺がこれだけ頼んでるのに、その言いぐさはねえだろう?」
 偉兵衛の眉がつり上がった。
―これはまずい。
 お彩は咄嗟に感じた。偉兵衛のような男は上辺はへらへらと受け流しているように見えるが、存外に難しい。一度機嫌を損じ、心が冷え切ってしまうと元に戻せることは相当に困難だろう。
 もちろん、偉兵衛が怒ろうと帰ろうと、お彩には一向に構わない。しかし、小巻は偉兵衛に惚れているのだ。口ではどんなに悪態をついたとしても、その心の底には良人への絶えることのない川のような愛情が流れている。
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