この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第12章 第五話 【夏霧】  其の壱
 おきみはキッとした眼で喜六郎を見て、言い切った。
「―」
 喜六郎はもう茫然自失で、声も出ない様子である。お彩は気遣わしげな表情で喜六郎を見た。
 喜六郎の身体がフラリと傾いだ。
「旦那さん?」
 お彩が愕いて叫び声を上げた。
「大丈夫だ」
 喜六郎はお彩に眼顔で頷いてみせると、存外にしっかりとした足取りで一歩女の方に近づいた。
「承平っていうのか、その子は」
 が、女は逆に怖れるかのように倅をひしと抱きしめた。あたかも喜六郎が息子を奪ってでもゆくといわんばかりだ。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ