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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第13章 第五話 【夏霧】  其の弐
 水浅葱色(薄い藍色)の着物の後ろ姿は、紛れもなく、おきみである。青色がかった地色が好きなのか、前に見たときも水色襦子の着物を着ていたように記憶している。涼感のある水浅葱の着物は、裾の方に水の綾の模様が描かれている。少しうつむき加減に水面を見つめるその横顔を愁いが彩り、着物の色がいかにも涼しげであった。
「おきみさんじゃありませんか」
 思い切って声をかけると、おきみは、ゆるりと振り向いた。
「あなたは」
 おきみの淋しげだけれど美しい面に愕きの表情がひろがる。
「少しお話しても良いですか?」
 お彩が遠慮がちに言うと、おきみは頷いた。
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