この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第14章 第六話 【春の雨】  其の壱
マ、正直言って、初めから断られるのは判ってたよ。今し方も言ったように、お彩ちゃんは一度だって俺に気があるような、つまり俺に惚れてるんだと思わせるようなことは言わなかったし、幾ら朴念仁の俺でも、どんな結果になるかは容易に想像がついたよ。それでも、今まで一年もの間、返事を訊こうとはしなかったのは、やっぱりフラレたくはなかったからだろうな」
 伊勢次はまるで他人事のように言うと、力なく笑った。
「私も怖かったんです」
 お彩が言うと、伊勢次が眼を見開いた。今度は伊勢次の方がお彩の言葉を理解できないといった風だ。
「怖いって、俺が?」
 問い返され、お彩は頷いた。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ