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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第2章 第一話-其の弐-
―似ている。
 あれは何を意味するものなのか。お彩が男の知る誰に似ているというのか。
 あの男に関しては、すべてが謎に包まれている。だからこそ、伊勢次があの男を危険だと言うのかもしれない。
「お彩ちゃん、何でよくも知らねえあんな男のことをむきになって庇うんだ? まさか、お前、あいつに惚れちまったのか」
 伊勢次の台詞は、お彩の心を鋭く突いた。
―私があの男に惚れている?!
 男に惹かれ始めているとは自覚していたけれど、惚れているとは考えもしなかっただけに、その言葉はお彩自身に衝撃を与えた。
「ごめんなさい、伊勢次さん」
 お彩はそれ以上何も言えなかった。
 その時、気まずい雰囲気の中、間延びした声が響いた。
「お彩ちゃん、遅くなっちまって、申し訳ねえ。ちと日本橋の方に行ってみたもんだから」
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