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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第15章 第六話 【春の雨】  其の弐
 流石に陽太も愕いている様子だ。だが、お彩は、どうしても感情の迸りを抑えることができなかった。
「陽太さんが言ったんじゃないの。私が逢いたいと思っていたら、いつでも逢いにくるって。でも、あなたは来てくれなかった。私、もう逢えないんじゃないかって思ってたのに」
 相手を恋しいと思えば、なおのこと不実さを責めるべきではない、それくらいのことは、お彩にだとて判る。男が逃げ腰になった時、追えば追うほどに逃げるものだと、八百屋の女房がしたり顔で話していたのを思い出していた。
 現実として陽太は十ヶ月もの間、お彩の前に姿を現そうとしなかったのだ。その事実に、お彩は陽太の心変わりを見出しても良いはずだった。
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