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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第16章 第七話 【雪花】 其の壱
―私は本気だ。
 陽太は随明寺の絵馬堂の前で確かにそう行った。だが、あの台詞を耳にしたのは、今年の春、まだ盛りが爛漫と咲いていた時季である。あれから実に八ヶ月が経過していた。
 一体、自分という存在は陽太、いや京屋市兵衛にとって何なのだろう。春に出逢ったときも、お彩はその疑問を強く感じずにはおれなかった。いつでも逢いにくるのは陽太の方だけで、お彩から逢いにゆくことはできない。それも陽太はいつも気紛れに風のように現れ、瞬く間にお彩の知らぬ場所に帰ってゆく。その世界はお彩が常に拘わることのない場所であり、お彩の窺い知らぬことだらけであった。
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