この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第16章 第七話 【雪花】 其の壱
「これは、さっき古着屋で買ったものなの。こんなもので申し訳ないんたけど、今の私にはこれくらいのことしかできないから」
 お彩は風呂敷を解いて、買ってきたばかりの半纏を父に渡した。
「お前―」
 伊八は差し出された半纏を見るなり、絶句した。
「本当に身体だけには気を付けてね。おとっつぁん。おっかさんがあんなことになっちまって、また、おとっつぁんにまで何かあったら、私は今度こそ本当に一人ぼっちになっちまう」
 たとえ血の繋がりはなくとも、それ以上の確かな繋がりで結ばれた父と娘であった。伊八がこの世からいなくなることを考えただけで、お彩は叫びだしそうになるほどの不安と孤独感を憶えずにはおれない。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ