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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第16章 第七話 【雪花】 其の壱
「ありがとうよ。てて親のくせに、ろくなこともしてやらねえこんな俺のために」
 伊八は涙声になっていた。
 お彩は微笑んだ。
「何言ってるのよ。これくらいのことで泣くなんて、やっぱり、おとっつぁんも歳のせいで涙脆くなってるのかもね」
「何だと?」
 伊は眼をごしごしとこすりながらも、わざと空元気を装って怒ったふりをする。そんな父の姿に、お彩は胸が熱くなった。
「ところで、お彩。このことは前々から一度は訊いておきてえとは思ってたんだがな」
 伊八の常に泣く改まった物言いに、お彩は眼を見開いた。
「なあに?」
「いや、まあ、その何だ、今し方の俺にもしものことがあったら、お前が一人になっちまうって話さ」
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