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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第3章 第一話-其の参-
―其の参―
  
 その二日後のことである。お彩は随明寺に詣でた。随明寺は江戸の外れに位置し、開祖は浄徳大和尚。ちなみに浄徳は京の宇治万福寺を開いた黄檗宗の祖隠元隆琦の高弟の一人である。随明寺は名刹として知られ、開祖の浄徳大和尚は徳の高い聖のみに許される紫衣を許されたほどの人物でもあり、高僧にのみ与えられる大師号を賜ったが、辞退した。
 随明寺はまた春は桜、秋は紅葉の名所としても有名であり、殊に花見の時分には大勢の花見客で賑わう。開基の浄徳大和尚の月命日である五日には市が立ち、境内はあまたの善男善女が押し掛けた。秋の縁日市は特に大がかりなもので、たくさんの僧が金堂で読経を上げ、参詣人には読経後、僧たちから餅を投げ与えられ、「寿」、「福」、「浄」、「徳」の四文字が朱で入った餅を得た者はその年の幸を約束されると云われている。秋の市は「大祭」と呼ばれ、江戸名物の一つでもあった。
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