この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第19章 第八話  【椿の宿】
  二月(ふたつき)前に初めて膚を合わせた日のことを、お彩は忘れようとしても忘れることができないでいた。初めて男を迎え入れたお彩を市兵衛はずっと気遣い、労りを忘れなかった。三年もの間、ずっと慕い続けてきた男と晴れて結ばれた嬉しさもあってか、痛みもさほど苦痛には感じなかった。
 市兵衛の方は生娘であったお彩を気遣い、その日は淡いものにとどめようとしたようであったけれど、結局、それは果たせなかった。やっと結ばれた二人の情熱はとどまることを知らず、二人は何度も高まりを迎え際限なく求め合った。
 かれこれ一刻以上、膚を合わせた後、お彩は市兵衛と共にひそかに出合茶屋を後にした。二人共に帰る方向は同じだったが、人眼に立つのを避け、わざと逆方向に分かれて帰路を辿った。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ