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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第19章 第八話  【椿の宿】
 それゆえに、取り返しのつかぬ仕儀になる前に、喜六郎は何とかしてやりたかった。添える男ならば、話の持ってゆきようで添わせてやりたいし、万に一つ、添えぬ運命(さだめ)の男ならば、ここは心を鬼にしてでも早い中にお彩をその男から引き離さなければならない。そのために、お彩にどれほど恨まれたとしても、だ。
 このことをお彩の父親である伊八の耳に入れておこうとも考えたが、もう少しはっきりとしたことをお彩当人から聞いた上でにしようと思い直したのだ。確かな証もないのに伊八に聞かせれば、いたずらに不安をあおるだけだろう。
 喜六郎自身も女房に早くに先立たれ、一人娘の小巻を男手一つで育て上げた。
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