この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第20章 第八話  【椿の宿】 其の弐
 喜六郎はお彩当人からも伊勢次と所帯を持つ気はないと聞いているし、伊勢次が店に来なくなったのも、二人の仲にそれなりの決着がついたからだろうと見当をつけていた。
 だからこそ、伊勢次がこの店の敷居をまたぐのにどれほどの勇気と忍耐を要したかが察せられる。そんな伊勢次に対しては、何事もなかったかのような態度でいるのが、せめてもの思いやりというものだろう。
 お彩は戸惑いつつ、喜六郎の方を見た。
 喜六郎が板場からひょいと顔を出して眼顔で頷いた。将棋の駒を連想させる四角張った顔には〝行ってこい〟と書いてある。お彩は躊躇いを見せながらも、伊勢次の後についていった。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ