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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第20章 第八話  【椿の宿】 其の弐
「五日前、和泉橋のたもとでお前さんを見かけたよ。あの男、確か、伊勢次とかいったか、去年の春に随明寺で逢った男だった。随分と理由(わけ)ありの様子だったじゃねえか、しまいには、お前さん、泣いてたな。男を振り向かせるために、空涙(そらなみだ)でも流したのか?」
「そんな、酷い―」
 お彩は、あまりの言葉に最早涙さえ出なかった。
「伊勢次さんは、そんな男(ひと)じゃありません」
 自分のことはまだ良いけれど、あそこまで優しい伊勢次のことをそんな風に言われるのは許せなかった。
 しかし、そのお彩の言葉がかえって市兵衛の苛立ちと嫉妬心をかき立てたようである。
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