この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第20章 第八話  【椿の宿】 其の弐
「私はお前さんのためなら、京屋の主人だという地位も立場も、店の身代だって捨てたって構やしねえ。元々、私は京屋の人間ではない。親戚筋にも大店の暖簾を継ぎたがっている輩はいるし、長年勤め上げてきてくれた番頭に身代を譲っても良い。今だから言うが、もう十三年も昔、私はお前のおっかさんにも同じようなことを言ったんだよ。先代の旦那から京屋の婿養子にと望まれていながら、そんな縁談(はなし)なぞきれいさっぱり断って、お絹さんと二人で端からやり直してえと。だが、お絹さんは当然のことだが、私よりは伊八さんを選んだ」
 沈黙。言葉もなく、溜め息もなく、愕きの声さえも上がらない。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ