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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第3章 第一話-其の参-
 お彩が何も言えないでいると、男の顔に淡い微笑が浮かんだ。
「もしお前さんが本当に心から好きになったほどの親父さんなら、そんなことでお前さんを嫌いになったりはしない。―もちろん、嫌いにならないというのは、あくまでも娘としてだけどね」
 男はお彩の心中なぞ端からお見通しのようであった。安堵させるように微笑む。
 お彩が叫ぶように言った。
「私は自分の実の父親に惚れちまったんですよ?」
 叫ぶなり、がっくりと肩を落とす。
「もし仮に私が本当の想いを伝えたとしたら、おとっつぁんが私を娘としても受け容れてくれるとは思えません。二度と顔なんか見たくないと勘当されるのが関の山だわ」
「そんなことはない」
 短いけれど、きっぱりとした応えだった。
 その言葉に縋るように、お彩は言った。
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