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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第21章 第九話 【夫婦鳥~めおとどり~】  其の壱
 伊八の稼ぎなら、こんな裏店暮らしではなく、表店に一軒仕舞屋を借りることもできたはずなのに、頑固なまでにこの長屋に住むことにこだわったのも、愛妻家の伊八ならではであった。
「おとっつぁん」
 お彩は伊勢次の手を振りきるようにして、一人走って長屋に駆け込んだ。
 腰高障子は開け放したままになっており、三叩土に立ったお彩は茫然とした。
 狭い四畳半に薄い夜具が敷かれ、その上に大柄な男がまるで丸太ん棒のように横たわっている。枕辺にしん助の父茂助と母おきわがいた。
「お彩ちゃん」
 おきわがお彩を見るなり、絶句した。
「おじさん、おとっつぁんの具合は」
 お彩は、おきわの傍らの茂助に問うた。
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