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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第21章 第九話 【夫婦鳥~めおとどり~】  其の壱
「判ってるの、判ってるの。慶竹先生のおっしゃることが正しいって、頭では判ってるの。でも、信じたくない。こんなこと、信じたくない。だって、そうでしょ。おっとつぁんは何も悪いことはしてないのよ。なのに、どうして、おとっつぁんがこんな酷い目に遭わなければならないの。子どもを助けたおとっつぁんが何でこんなことになるのよ」
 お彩は伊勢次の腕の中でしゃくり上げた。伊勢次は何も言わず、ただ黙ってお彩の背中に手を回しているだけだった。たったそれだけで、お彩の心は随分と救われた。絶望のどん底に突き落とされた時、ただ黙って抱きしめてくれる人が傍にいるだけで、人はこんなにも心強いものなのかと初めて知った。
 お彩はひとしきり泣くと、伊勢次に小さな声で礼を言った。伊勢次もすぐに手を放した。
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