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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第23章 第十話 【宵の花】  其の壱
【其の壱】

 藍染の着流しに同色の羽織をすっきりと着こなした良人に向かい、お彩は手を付いた。
「いってらっしゃいませ」
 少し躊躇ってから、お彩は小さな声で続けた。
「今日もまた遅くなるのですか」
 しばらく応えはなかった。もう返事はないのかと思った頃、良人の声が背中越しに聞こえた。
「帰りはいつになるか判らないから、先に寝んでいなさい」
「はい」
 お彩の返事をを待ちもせず、良人はそのまま廊下を歩き去っていった。とうとう一度も振り返ることはなかった。
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