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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第1章 第一話―其の壱―
 お彩が父の許を出て一人暮らしを始めたのには、それなりの理由があった。お彩の父伊八は江戸でも指折りの飾り職人であった。既に亡くなって久しいが、伊八の師匠は喜作といって「名人」と呼ばれたほどの人物だった。喜作は頑固で弟子を取らないことで知られていたが、ただ一人弟子として己れのすべてを伝えたのが伊八であった。
 伊八は今では喜作の後継者として名実共に世間にも認められ、大店の内儀や旗本の奥方などの顧客にも恵まれている。既に裏店暮らしなどではなく、表店に仕舞屋を構えることのできる身分になっていたものの、伊八は長年住み慣れた甚平店から出てゆく気はないのだった。というのも、甚平店はお彩の母、お絹の想い出があまりにもたくさん詰まっているからだ。
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