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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第25章 第十一話 【螢ヶ原】  其の壱
 この裏店は、お彩がつい今日まで暮らしていた京屋の広大な屋敷とはあまりに違いすぎた。お彩が大店のご新造として与えられていた奧向きの十畳間にしろ、その続きの小座敷にしろ、贅を凝らした調度品できらきらしく飾り立てられていて、まるで夢のなかの世界のようであった。
 だが、夢は、いつか醒めるものと相場が決まっている。京屋は本来、お彩がいるべき場所ではなかった、ただそれだけのことだ。
 お彩に京屋へ入る決意をさせたのは、良人市兵衛への愛情と信頼に他ならなかったが、その良人に否定的なものを感じ始めた今、お彩が京屋にとどまる理由は何もなかった。
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