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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第25章 第十一話 【螢ヶ原】  其の壱
 本当なら、すぐに門前払いを食らわされても何の不思議もない。それだけのことを、お彩は伊勢次にしてきたのだ。父が亡くなったその瞬間から、自分には最早帰る家はないと覚悟したつもりだったけれど、お彩にはまだ、こうして〝帰ってきても良い〝と言ってくれる人たちがいる。それがいかにありがたいことかをお彩はこの日、身に滲みて知った。
 そう思うとたまらなくなって、また泣けてくるのに、伊勢次が優しく言った。
「なあ、頼むから、もう泣かねえでくれよ。俺は、お彩ちゃんが泣いているのを見ると、どうしたら良いか判らなくなっちまう」
 その言葉を聞くと、お彩の涙は余計に止まらなくなった。
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