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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第26章 第十一話 【螢ヶ原】  其の弐 
「普段診て貰っている町医者からも、もう長くはねえと言われてるんだ。だけど、せめて、できるだけのことは倅として、してやりてえと思ってさ。養生所に入ることができりゃア、一日中、医者が身近にいて診てくれる。これで、お袋の具合が少しでも良くなって、持ち直してくれると良いんだが」
 愛情深く育ててくれた義理の母を、伊勢次は心から大切にしている。お彩はうなだれて、伊勢次に謝った。
「ごめんなさい、私ったら、自分のことばかりにかまけていて、伊勢次さんのおっかさんのことを訊ねもしないで」
 我が身の迂闊さがお彩は情けなかった。しかし、伊勢次は笑って首を振った。その顔には、少しも怒りはなかった。
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