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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第26章 第十一話 【螢ヶ原】  其の弐 
 お彩は深々と頭を下げた。
「もっと早くに言うべきだったってことは判ってるんですけど、どうしても話せなくって」
 それは事実である。ここに来てから、伊勢次と話す時間はいくらでもあった。たった数日だというのに、伊勢次と話した時間は京屋で市兵衛の妻として良人と話したそれより長いだろう。
 ところが、いざ話そうとすると、どうしても言葉が喉許につかえたようになり、話せなかった。だが、次の瞬間、伊勢次が口にした台詞はお彩の予期したものとは、あまりにもかけ離れていた。
「それで、京屋の旦那は、自分の子を身ごもったお彩ちゃんを追い出したのか?」
 お彩は伊勢次の見幕の凄さにわずかに怯み、小さく首を振った。
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