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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第27章 第十一話 【螢ヶ原】  其の参 
―旦那様は鬼です、人の心を平気で操り弄ぶ鬼です。
の声に、お市の声が重なった。
―あなたは鬼よ、人の心を平気で操り弄ぶ鬼よ。お前が清五郎を殺したんだわ!
 そして、市兵衛に向かって、その言葉を投げつけたその夜、お市は自ら首を吊って亡くなった。
 お市にしろ清五郎にしろ、この冷たい瞳を見て、心まで氷と化してしまったのかもしれない、狂人となり果ててしまったのかもしれない。
 お彩が大きな恐怖に呑み込まれそうになった時、市兵衛の声が耳を打ち、ふいに現(うつつ)に引き戻された。
「それなら訊くが、お前は、その腹の子はどうする気なんだ?」
 お彩は、ハッと我に返った。
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