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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第27章 第十一話 【螢ヶ原】  其の参 
 そうなる前に、お彩を連れてどこかに身を隠した方が良いかもしれない。すっかり打ちひしがれているお彩を見ながら、そんなことをとりとめもなく考えている中に、我知らず
言葉が口から零れ落ちていた。
「お彩ちゃん、どこか遠くに行こうか」
 うつむいていたお彩が弾かれたように顔を上げた。
「どこに?」
 問い返してくるのに、伊勢次は笑顔を作った。
「誰も俺たちを知らねえ、どこか遠いところへ行って、二人だけで暮らそう」
 お彩の白い頬が涙で濡れている。
 伊勢次は込み上げてくる愛おしさに衝き動かされ、お彩の頬に手を伸ばした。頬に残る涙の雫をぬぐってやろうとしたのだが、それより前に、お彩が伊勢次に縋りついた。
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