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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第28章 第十一話 【螢ヶ原】  其の四 
 伊勢次が住んでいた長屋の大家にざっと事情を話し―もちろん、お彩の身許、京屋のご新造であるとは打ち明けられるはずもなく、長屋の住人たちが勝手に勘違いしているとおり、押しかけ女房のお彩が無事身二つになるまで、しばらく江戸を留守にするのだと言い置いた。
 どうやら、大家を初め長屋の連中は、お彩が江戸近在の実家(さと)で出産するものだと一人合点しているようだ。恋女房に首ったけの伊勢次が心配のあまり、それに付き添うことになったと思い込んでいるらしい。
 伊勢次の母おきわが帰ってきたときのことも考え、伊勢次が暮らしていた部屋は、そのままにして欲しいと伝え、半年分の店賃も先払いで大家に渡しておいた。
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