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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第28章 第十一話 【螢ヶ原】  其の四 
―俺ァ、二十五年も生きてきて、腹の中にいる赤子が動くのなんて、ちっとも知らなかったぜ。
―もしかしたら、初めて父親になるときの気持ちって、こんなものなのかもしれねえな。
 そう言って男泣きに泣いていた伊勢次の表情、声までもが鮮やかに蘇ってくる。
 あのときの伊勢次の涙を思い出した途端、迷いは吹っ切れた。江戸に帰るのだ。
 むろん、いつ生まれるのかは判らないけれど、無事身二つになって、赤児と自分が長旅に耐えられるようになってからのことになる。
 それでも、お彩はできるだけ早く帰るつもりだった。
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