この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第28章 第十一話 【螢ヶ原】  其の四 
 産み月に入って、流石に大きくなり過ぎたのか、赤子は大人しくしているようになった。もういつこの世に出てきても良いほどに、身体も大きく育ったのだろう。まるでお彩の胎内が狭くて動けないというように、それまでの活発さはどこへやら、鳴りをひそめていた。
 その赤ン坊が急に大きく動いたのだ。締め上げた帯の上からでも、その動きが見えるほどであった。
 自分の膨らんだ腹が大きく波打つのを見た刹那、お彩の脳裡に伊勢次の笑顔が鮮烈に蘇った。
 腹の子が六カ月に入り初めて胎動を感じた夜、伊勢次はまるで我が事のように泣いていた―。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ