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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第28章 第十一話 【螢ヶ原】  其の四 
 おきわの手紙には、養生所を出るのは半年後と書いてある。それまでには、何としてでも江戸の地を踏まねばならない。
 お彩は覚悟の色を宿した瞳で、唇を噛みしめた。
 江戸へ、江戸へ。
 心の中の伊勢次の笑顔がそっと背を押してくれる。
 京屋市兵衛に逢うことはもう二度とないであろうと、お彩は固く信じていた。
 その昔、市兵衛は不幸なことから、最初の妻お市、お市と深間になった手代の清五郎を死に追いやることになってしまった。
 今、また、図らずも、伊勢次までもがお彩の傍から自ら永遠に姿を消し、去っていった。
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