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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第19章 神奈川ラストデート☆江ノ島

「渚も俺に付けて。明日から出張頑張れるように。」

さっき首筋の見えるとこに付けられたので、私も、仕返しをすることにした。

海音の左手を握ると、左腕に唇を付けて強く吸い付いた。

「あっ!渚。長袖着ないと見えちゃうから…。」

そう言った海音を無視して、2ヵ所見えるとこに赤い印を付けた。

唇を離してイタズラっぽく海音を見上げる。

「さっきのお返しっ。」

そう言った私のおでこに海音が自分のおでこをくっつけて

「でも、ここならいつでも見て思い出せる…。」

そう囁いた。



その後の海音は、最初に言ったように、激しく激しく何度も私を抱いた。

まるで不安な気持ちを忘れるように。

何度も何度も、愛の言葉を囁きながら。



次の日の朝、海音は京都へ出張に出掛けた。

出張から戻ったら海音は、会社の送別会。

その後こちらで出会った友人と飲み会。

その後、SUNで私と待ち合わせて、私の家に泊まる予定。

そして次の日の夕方に海音は、京都へ旅立つ。

海音と神奈川で過ごせるのも、あと2日だけとなった。
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