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金木犀と悪魔な執事
第12章 動き出した針
七織さんとデートをした日から
数週間が経とうとしていた
季節は初夏に入り、蒸し暑い日が続く
今、私はどうしているかと言うと
学園の教室の机に突っ伏していた……
『月お嬢様……!
本当に大丈夫なのですか!?』
「大丈夫、大丈夫…」
見るからに大丈夫ではない月
怜は保健室に行くことを提案するが
月はそれを拒み続ける
まだ5月下旬だと言うのに
気温は高く、暑さに弱い月は
すでに体調を崩していた
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