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金木犀と悪魔な執事
第5章 〜乃亜〜
「あのね、この庭すごく綺麗だけどね、
私の好きな花が見当たらなかったの」
怜が自信を持っている庭にない花…
怜は驚いて月に問いかけた
『何の花ですか?』
「……金木犀」
確かにこの庭には金木犀の木はない
『月お嬢様は何故
金木犀がお好きなのですか?』
「匂いが好きなの…
この匂いが落ち着くんだ」
月は無意識に笑顔で話した
怜は真面目な顔で月の話を聞くと
何かを考え始めた
2人は、戻ってきた乃亜に
声をかけられるまで気づかなかった
そして、怜は月に一礼し
考え事をしながら
月の視界から去っていった